校長室から

令和4年度御挨拶

自分の物語をつくる 
   ~「自分とむきあう力」「人とむきあう力」「世界とむきあう力」の育成を目指して~

                                徳島県立小松島高等学校 校長 元山 茂樹

 令和4年度を迎え、高等学校では1年生から年次進行で新しい学習指導要領が始まります。今回の改訂では、今日の急激に社会が変化し将来の予測が困難な時代において、自ら課題を見いだし解決していくことができる「生きる力」を育むために、学校教育には、生きて働く「知識・技能」の習得、未知の状況にも対応できる「思考力・判断力・表現力」の育成、学びを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力、人間性等」の涵養が求められています。
 このような時代の流れを受け、昨年6月に県教育委員会より本校に対して「自分の物語をつづっていくキャリア・パスポート『松高・未来のための手帳』や、生徒が教師役となる『生徒授業』、『松原育樹ボランティア』など、生徒主体の活動をとおして、地域の経済活動や社会生活を豊かにする実践力を育成します。」というスクール・ミッションが与えられました。また、本校では松高「未来のためのまなびプロジェクト」において、校訓「自主自律」「親和協同」「日新日進」にちなんで教育方針となるグランドデザインを策定しました。本校では、生徒の皆さんが3カ年の様々な教育活動の中で「自分の物語をつくる」ことをとおして、「自分とむきあう力」「人とむきあう力」「世界とむきあう力」を育成することを目指しています。
 各教科等での探究的な学習による「主体的・対話的で深い学び」の実現、キャリア教育の充実、部活動やボランティア活動など生徒主体の活動の充実、GIGAスクール構想を推進によるICT活用能力の育成、さらには、今年度より新たに導入する学校運営協議会(コミュニティ・スクール)において、学校と保護者の皆様や地域との連携を深め、これまで以上に充実した教育活動が実践できるよう取り組んで参りたいと考えています。
 どうか、保護者の皆様をはじめ、県内外で御活躍の同窓生の皆様、地域や関係の皆様におかれましては、引き続き温かい御支援や御協力を賜りますようお願い申し上げます。