防災教育・防災クラブ

本校初!避難所生活体験訓練

 11月2日(月)の夜から3日(火)の朝にかけて、災害により本校に避難したという想定で生徒と職員が泊まり込みました。北校舎の理科室を宿泊場所として、夕食はアルファ米だけ、朝食はカンパンだけ、寝るときは段ボールとブランケットだけという条件で実施しました。防災クラブや一般生徒から希望者を募りましたが、ちょっと過酷な内容だったので男子8名と教員1名のみの参加となりました。
 19時頃から生徒が集まり始めました。まずすることは、とりあえず温かい食事です。沸かした湯を米に注ぎ、軟らかくなった米を一緒に食べました。次は段ボールで寝床の作製です。事前に量販店からもらってきた箱をつぶして床に敷き詰め、すき間をテープでふさぎました。また、風よけのカベも作りました。8人程度が寝られるスペースを作るのに1時間半くらいかかりました。その後、ブランケットを渡して全員がくるまって寝転がりました。
 なかなか寝付かれなかったようで、翌朝は全員が赤い目をしていました。1人に付き1.5Lの保存水をもっていたので、それと缶に入ったカンパンを食べました。その後、段ボールを古紙回収にまわし清掃後に感想を書いて今回の行事を終了しました。
 さて、いくつかわかったことがあります。段ボールを敷くことにより床の冷気がほぼ遮断され、比較的暖かかったです。また、上からかぶせる「ふた」がなくてもそう寒くはありませんでした。一方で、ブランケットには断熱性があり持ち運びには便利ですが、軽すぎて逆に眠りにくいとか寝返りするとカサカサしてうるさいという意見もありました。避難所に備蓄するなら薄くても毛布がよいと思われました。
 結局のところなかなか眠れず、睡眠時間が1~3時間くらいしかありませんでした。幸いにして体調を崩した生徒はいませんでしたが、身体は疲労困憊して、この状況があと数日続けば調子が悪くなる生徒が出てくると思います。今後の課題となりました。