校長室から

松高生の活躍~チャンス・チェンジ・チャレンジ~

〈平成29年度のご挨拶〉    松高生の活躍
                        ~チャンス,チェンジ,チャレンジ!~
                                                  小松島高等学校 校長 細川 眞文
 今年度も松高は,「チャンス,チェンジ,チャレンジ!」を合言葉に,生徒,教職員一丸となって,自らの変革,学校の変革に取り組んでいきます。
 昨年度初めてこの言葉を松高のスローガンにして,松高生および教職員一人ひとりが行動指針としてきました。まず生徒が,本当に素直にこの言葉で自らを鼓舞し,行動してくれました。運動部・文化部ともに幅広い活躍で例年以上に表彰回数が増えました。また,学習面でも,放課後の自主学習室で勉強し,目指す進路に向かって粘り強く取り組む生徒が増えました。とりわけ,生徒の積極的な校外活動には目を見張るものがありました。熊本大地震の被災地への募金活動は,いちはやく生徒会から全校生へ,そしてPTA総会の場から地域にまで広がりました。八十八ヶ所霊場立江寺でのお接待や小松島市のイベントスタッフのボランティア,防災関連研修への参加など,多岐にわたって活躍する生徒が増えました。
 こうした活動の下地として,本校が18年前から続けている「横須海岸の松原育樹ボランティア活動」があります。木を育てるという長い年月を要するボランティア活動を始められた当時の生徒と先生方の英断に心から感謝しています。昨年度このボランティアへの参加率は過去最高の67%に達し,196名の生徒が年間5回以上ボランティアに参加してボランティア認証を授与されています。環境大臣表彰も受賞し,枯渇寸前の松原を振り仰ぐ高さの松原まで育ててきたという学校の誇りが,生徒の心に地域のために誰かのために自分にできることをしようというボランティア精神を育てています。
 18歳選挙権を得たことを機に,本校では国政に見立てた生徒会役員選挙を行っていますが,当選した生徒会役員は,学校をきれいにするという公約を実行し,この春,有志で除草作業や草花のプランター配置などを行って,新入生を歓迎してくれています。しかも草花の苗の購入費用は、毎週木曜日に全校生徒がカン・ペットボトルなどのリサイクル活動を続けて貯めたものであることに感心します。
 松高生のこのような活躍ぶりをうれしく思うとともに,私たち教職員も松高生の頑張りを励みにして,一層進化した教育活動を目指して変革に躊躇せず,全力で努力していく決意です。松高教育の最大の強みである,生徒一人ひとりの可能性を引き出し,最大限に伸ばす教育を今後も推進してまいります。 
 保護者の皆様をはじめ,地域の皆様,そして県内外で御活躍の同窓の皆様,どうぞこれからも本校校育に御理解と御支援を賜りますよう,よろしくお願い申し上げます。