松原育樹ボランティアの歩み

「小松島松原ものがたり」

松原復活の歴史

1 はじまり
1998(平成10)年度
文部省(現文部科学省)研究指定「勤労体験学習総合推進事業」(平成8~10年度)の 一環として、「環境づくり・地域社会との連携」をテーマに、「花の栽培」と「小松島松原の植樹」に着手。

1999(平成11)年2月20日
小松島松原(小松島市金磯町横須海岸の束端270mの区間)に松苗500本を植樹。

横須海岸には、かつて江戸時代に植えられた松の大木が、1km余りにわたって続いていましたが、1970年代後半から、猛威をふるい始めた松食い虫の被害を受け、残った松がわずかに点在するだけの状態になっていました。そこで松原の復活を目指し、小松島高校の教師の提唱で生徒が主体となり、多くの団体や市民の方々の協力を得て、松食い虫にも風にも強い、高さ80cmほどの稚松500本を植えました。


『阿波国名所図絵』文化11 (1814)年より 横須の松原という記載がある。


2 その後
500本の松は、最初の1年で数十本が枯れましたが、ほとんどの稚松が根づき育っていきました。その後は毎年生徒会が中心となり、全校生徒・職員から参加者を募り、年10回程度の育樹作業(草刈り・水やり・清掃等)を行いました。

1999(平成11)年度
草刈り•水やりのホランティア活動を9回実施。

2000(平成12)年度
最初80cmだった稚松が、1m30cm程に成長し、大きいものは2m近くに育っていた。ボランティア活動を10回実施。

2001(平成13)年度
ボランティア活動を6回実施。

2002(平成14)年度
ボランティア活動を9回実施。

2003(平成15)年3月
新たに、松の苗木(高さ約30cm)を50本植樹した。

2003(平成15)年度
ボランティア活動を10回実施。


*最初の植樹から、地域の方々や旧職員による育樹・管理活動も毎年実施されています。

 

3 「小松島高校オンリーワンハイスクール推進事業」としての展開
2004(平成16)年度からは、「小松島高校オンリーワンハイスクール推進事業」として、小松島市の産業振興課や国土交通省四国地方整備局小松島港湾整備事務所、「NPO法人港まちづくりファンタジーハーバーこまつしま」などの支援を受けながら、海の町小松島の活性化や環境美化に向けた取組を実施しました。その一環としての、松原の復活活動はますます活発になり、年2回ほど保護者や地域の方々にも呼びかけて、共にボランティア活動を実施するようになりました。

2004(平成16)年度
ボランティア活動を8回実施。 小松島高校の取組が評価され、 NPO小松島より本 校生徒22名が「こまつしま・港まちづくりボランティア活動認証登録」を受けた。

2005(平成17)年度
ボランティア活動を10回実施。 8月に第1回松の育成状況調査を実施。

7年目に入った活動の歴史を振り返り、広く地域の人々に周知するために、記録の里塚として、「小松島松原復活への歩み・育樹マップ」を作成しました。また、「日本港湾協会企画賞」(5月31日・ 名古屋国際会議場で表彰)を受賞し、その記念碑を松原に建立しました。さらに、「国土交通省四国地方整備局長表 彰」(7月19日・高松で表彰)も受賞し、多年に渡る小松島海岸の松の育樹活動への取組が広範囲から評価されるようになりました。


4 そして今……松原は松校生の心にボランティア精神を育てている
その後20年近くが経過しましたが、小松島高校の松原育樹ボランティアは途切れることなく脈々と後輩へと受け継がれ、松の成長と共に、いっそう力強く盛んになっています。毎年7回程度行われる草刈りや枯れ枝処理には、多いときで200人を超える生徒がボランティアとして参加するなど、今では全校生徒の60%を越える生徒が参加する「学校行事」となっています。

2013(平成25)年度
「海の日海事関係功労者国土交通大臣表彰」受賞 (7月15日・高松で表彰)

2016(平成28)年度
「みどりの日自然環境功労者環境大臣表彰」受賞(4月20日・新宿御苑で表彰)

小松島高校が実施している松原の育樹は、松の生育のみならず、松高生の心にボランティア精神も育てています。今では、地域の「リフレッシュ瀬戸内海岸清掃ボランティア」や「小松島本港地区清掃ボランティア」をはじめ、小松島市主催のイベントボランティア、また生徒会呼びかけによる校舎外除草作業など、生徒自らが主体的かつ積極的に、様々な形で、学校のため地域のためにできることに取り組むようになっています。

 

★松原周辺にある歌碑・石碑(ボランティアの際に探してみましょう)