松高ライフ☆令和5年度

数学科 主体的・対話的で深い学びの実現に向けて 「問題づくり」の取り組み

3年理系クラス20名を対象に

単元「1次不等式」における「問題づくり」の研究授業を5月1日2,3限、2日3限で行いました。

1人1台端末を使ってMetamoji classroomでワークシートを共有し、

自由に他者のワークシートが見られる状態にして、自分の課題に生かすこととしました。

 

1時間目は元となる問題「原問題」をとき、問題をかえていきます。

初めての活動で戸惑う生徒が多く、手が止まっている生徒もいました。

替えられそうなところを替えて新しい問題をつくって解いてみると、

自然数の範囲で解を求めるはずなのに負の数になってしまい、その原因を突き止めたり

グラフの読み取りを問題に加えたり、

と想定を超えた問題づくりが行われました。

数値や設定をかえ、答えを導く過程まで考える1次不等式の「知識及び技能」を身につけることがねらいです。

 

 

2時間目はつくった問題の相互評価を行います。

評価ルーブリックの記述を考えることで、

自分がどうしていいと思ったのか、言語化し、自分の考えを伝える機会になりました。

またその活動を通して、自分の問題に解釈を加えたり、説明を言い換えたりしていて

相互に思考・判断・表現する姿が見られました。

 

 

 

3時間目は相互評価で受けた他者の意見を

自分の問題にどう生かすか、考え問題づくりを仕上げていきます。

1時間目では手が止まっていた生徒も、必要なデータを調べたりするなど、

より問題を自分事として捉え、数学化して問題解決しようとする姿が見られました。

生徒のつくった問題を1時間目のワークシートと比較すると

学びに向かう力の育成につながったと感じます。

 

 

3時間の取り組みは普段の授業で実践することは難しいと思うので

実践しやすい形になるよう改善が必要だと感じます。

また、生徒の活動をどのように評価に生かすか、ICTの利用が与える効果など、

課題も見え、今後の研究にもつながる研究授業となりました。

 

数学科では引き続き取り組みを研究し、授業力向上に努めたいと思います。