2023年6月の記事一覧
数学科 「問題づくり」×「生徒授業」×ICTで生徒の学びに向かう力を伸ばす授業実践
3年理系クラスⅠAコースではスクールミッションである「生徒授業」の手法で学習を進めています。
また、思考力育成のために「問題づくり」の手法を取り入れています。
今日はクイズアプリ「kahoot!」を用いた「ちょこっと問題づくり三角比ワークショップ」
の研究授業をおこないました。
1時間目
本時の目標は
生徒授業で担当した問題を起点にして、
①日常生活の場面に立ち返って問題を発見し、(世界とむきあう)
②クイズという「学びを楽しむ」ための表現につくりかえ、(人とむきあう)
③単元の学習内容を振り返る(自分とむきあう)
ことを通して、自分の学びへの意識を高めることです。
まずは[kahoot!]で三角比の学習内容をふりかえるクイズに参加します。
次にグループになって自分が生徒授業で担当した問題をふりかえります。
どの問題を原問題とするか決め、クイズ形式の問題につくりかえ、代表者がclassiに入力します。
classiで問題を提出することで、問題に使いたい画像添付して提出できます。
画像は手書きでもOKとしましたが、Metamoji classroomを用いて図形を描く生徒もいました。
クイズ大会で問題の解説者を決め、解説を考えます。
うまく伝えられるように工夫して解説を考えていました。
授業後にclassiで提出された問題を、教員がkahoot!でクイズ形式に集約します。
2時間目
前回の授業でつくった問題でクイズ大会をおこないます。
好きなキャラクターにアクセサリーをつけたりして、自分とわかるようニックネームをつけて参加します。
問題を解き、正解発表のあとには担当の生徒が黒板を使って解説をします。
くりかえし三角比の相互関係や、180°ーθ、90°ーθなどが登場したことで
三角比の問題にも慣れ、単元の内容の理解も深めることができました。
最後にclassiアンケートでワークショップのふりかえりをおこないました。
授業を参観していただいた先生方からは
・クイズという形を導入することで、盛り上がらせたい、どのレベルにするか、などいつもと違う視点で問題づくりに取り組めていた
・志望校の過去問題集を開くなど、自分事におきかえられていた
・生徒が楽しそうに取り組めていた。自分も授業でつかってみたい
・三角比を記号の計算と捉えるのでなく、性質を理解して解こうという姿勢が見られた
など、貴重なご意見もたくさんいただくことができました。
今回は単元のまとめに、気軽に「問題づくり」に取り組める授業として、
「問題づくり」×「生徒授業」×ICTで学びに向かう力を伸ばす授業をおこないました。
次回の「問題づくり」の研究授業は、
7月10日(23HR数学B・数列)、7月11日(3年理系クラス・三角比)を予定しています。